中小企業診断士たぬき。

2019年度の中小企業診断士の二次筆記試験に合格しました。試験や診断士活動についていろいろ書いていきたいです。

自分の診断士関連の資格試験受験について。

中小企業診断士合格までに取得していた資格、勉強の合間に取得した資格、受験を諦めた資格がいくつかあります。取得した背景や学習の効果について書きたいと思います。

 

ソフトウェア開発技術者試験

今の名前は応用情報技術者試験です。診断士界隈では非常に有名で、これがあれば一次試験の経営情報システムの科目が免除できる優れ物です。

科目免除に対するハードルが著しく低いです。他の科目は弁護士や公認会計士といった資格がないと免除できないですからね。。個人的にも「これで免除していいの?」という感は否めないです。経営情報システムの免除が簡単というより、他が難しすぎると言ったほうが正確でしょうか。

 

私は中小企業診断士などという試験の存在も知らなかった大学3年生の春に合格しました。元々大学は情報系の学科でしたし、偏差値的にも誇れるような大学でもなかったため、履歴書を飾るために合格を目指しました。

在学中に基本情報技術者試験でも受かればいいかなと大学2年秋から試験勉強を始め、2年生秋に基本情報技術者試験に合格、続けて3年春でソフトウェア開発技術者試験に合格しました。

情報の勉強をしたことなく、科目免除のためだけにこの資格を取るのはコスパの面からオススメしません。経営情報システムの試験のレベルも応用情報技術者試験のレベルは全く必要ないです。経営情報システムが苦手なのでブラッシュアップしたいと思っても基本情報技術者試験でいいと思います。

ただ、情報処理技術者試験は全般的に、特にマークシートの問題は過去問からの出題が繰り返されます。診断士のように、誤った選択肢の内容もすべて理解できるようにする、なんて学習は必要ありません。答えを覚えてしまってもいい、というか答えを覚える勉強をします。本当に全く同じ問題が出るので。そういう面で要領の良い方は簡単に合格してしまうかもしれません。

 

日商簿記2級

関連資格の中で一番、賛成派と不要派の意見がぶつかる資格試験ではないでしょうか。私は役にたったと思っているので賛成派ではあるのですが、「絶対にみんなやるべき」までとは思っていません。

私は、一度目の一次試験に落ちたあと、財務・会計の科目はそれなりに勉強したつもりだったのに全く本試験で点をとれなかったため、苦手意識克服のため、翌年2月の3級、2級の試験受験を11月頃に決めました。診断士の一次試験までは時間が空きすぎるためリフレッシュの意味もありました。

2級の第3問の精算表は答えを写していなかったのですが、第1、2、4、5問がすべて合っていたので90点くらいで合格でした。3級は全問答えをメモしていなかったのですが合格していました。

特に工業簿記の学習が診断士に生きたと感じています。学習を通じて原価計算の考え方が深まりましたし、試験に出題されたのも間接費配賦や直接原価計算、全部原価計算問題でしたので、財務・会計の科目ともリンクする内容でした。

そのため、私は簿記2級の学習、取得が有効でした。私と同じように、財務・会計が苦手で翌年の診断士試験まで時間が空いてしまう場合、11月や2月の簿記2級受験をおすすめします。