中小企業診断士たぬき。

2019年度の中小企業診断士の二次筆記試験に合格しました。試験や診断士活動についていろいろ書いていきたいです。

勉強法の疑問。

中小企業診断士の学習方法は様々ありますが、受験生時代に「それって効果あるの?」と思った勉強方法を紹介します。

 

春秋要約

概要

日経新聞のコラム「春秋」を40文字にまとめる学習法です。長文を40文字という制限にまとめる作業が必須であることから、文字数の制限がある二次試験に向けて有効と言われています。ツイッターでの投稿が有名で、「#sjyouyaku」というハッシュタグ等で検索すればたくさんの人の春秋要約を見ることができます。

メリットとしては

・毎日新しいネタが提供されること

・長文を短文にまとめる能力が身につく

・春秋自体、webでも見れるため日経新聞を取る必要がない。

まさに良いことづくめのような気がします。

 

気になったこと

私は2,3回でやめました。理由は

・要約した文章で意味が伝わるかどうかは他人の客観的な判断が必要

・PCやスマホでは好きなように編集ができる、文章を組み立て手で字を記入する本番の試験には生きそうにない

ということです。

#sjyouyakuでツイッターを見ていても、「この人は何を言いたいんだ」という文章を見ることがあります。ただ40字にまとめることが春秋要約ではないです。要約した文章が他人に伝わらなければ意味がありません。他人の客観的な判断のない春秋要約は自己満足にすぎないと考えています。

また、PCやスマホでは編集が自由自在です。途中に挿入、文字数が超過しそうだからちょっと調整、なんて簡単にできます。当然ですが本番の試験には紙にペンで字を書きますのでこのような調整はできません。

ですので、①要約は必ず他人にチェックを入れてもらうこと、②編集は紙で行う、その結果をツイッターで投稿、であれば効果的かとは思います。そうでなければ独りよがりの要約になってしまい効果があるとは言えません。

 

受験生だけの勉強会

二次試験において、自分の回答を他人に見せて、他人から評価をいただく勉強会というのはとても有意義なものだと思っています。基本的には問題を解いている時に自分がそう思ったから回答を書いているわけです。絶対的な答えのある一次試験ならまだしも、答えのない二次試験ではそれが正しいかどうかはわかりません。ふぞろいやネット上にある再現答案など参考になるものはありますが、自分の書いた答えが他人に伝わるのか、日本語が通じるのかは、自分では判断できません。だって他人に通じると思って書いた回答なんだからそれが。

そこで役立つのが勉強会です。同じ事例を受験生同士答えを見せあいディスカッションします。自分の回答に足りなかったもの、通じない表現がはっきりとし、他の人のいい表現を盗むことができます。

ただ、受験生だけの勉強会もどうかなと思います。受験生=試験に合格基準に達したことのない人の集まりですから、指摘があっても正しいかどうかはわかりません。合格者でも正しい指摘ができるかどうかは別なのですが、、少なくとも1回は合格したという実績はあるので。受験生だけでもお互いを高め合う素晴らしい勉強会もあるとは思いますが、多年度生ばかりで傷のなめあいのような勉強会をしているところもあると聞きました。

できればチューター代わりの合格者を交えた勉強会を開いたほうがいいと思います。

 

※補足

合格者が多い勉強会でも、コネづくりや飲み会目当ての合格者が多い勉強会もあると聞きました。合格者についても取捨選択が必要ですね。時間が貴重な受験生なのに必要もない飲み会に付き合う必要はないとおもいます。